音楽を始めて凡そ20年の新米講師ですが、私が幼い頃からコードを積極的に使ったレッスンをしてくださった当時の先生にはとても感謝しております。専門はオルガンですが、ピアノも演奏します。
私は小学生の頃から自宅に友人を招き、しばしばホームコンサート(コンサートごっこ?)を開いていました。音楽の授業の時は人一倍張り切って、合奏があると誰も頼みもしないのにリーダー役をしていました。人前での演奏やアンサンブル演奏の意欲を高めてくれたのも、このコードネーム奏法によるものだと思います。と言うのも、いずれの場合も既成の3段譜(ピアノの場合2段譜)を演奏することはなく、提供されるメロディーに自分で「コード付け」をして、自由に「アレンジ」を楽しむことができたからです。
放課後、音楽室の前を通ると、楽しいアンサンブル演奏が聞こえてくるではありませんか。音楽好きの先生方が集まって演奏なさっていたのです。私は友達と遊びに行くのも忘れてその「セッション」に参加させていただいたことが何度かありました。自分用の譜面が用意されているわけでは無いのですが、知っている曲が演奏されると、自然と曲の流れ(コード進行)が分かっているので、即座にピアノで伴奏を入れて参加することができました。今となっては大変恐縮ですが、先生方を前に対等に音楽のコミュニケーションを楽しめたことは、私にとってとても貴重な経験となっています。
完成された曲をきっちり弾くこと、これはとても大切な技術です。しかしそれだけを行なっていても残念ながら即興性、アレンジ能力を培うことは難しいです。「コードネーム奏法」を学べば、少なくとも今よりもっと楽曲に対する解釈が容易になりますし、メロディーだけを与えられる、もしくはメロディーだけを耳コピした段階で、簡単な伴奏付ができるようになります。より深く勉強していけば、セッションやアレンジにも大いに役立つことでしょう。
今、楽器演奏を楽しんでおられる方はどうぞ「コードネーム奏法」を学んで音楽の幅を広げてください。講師をしておられる先生方は「コードネーム奏法」をレッスンに取り入れられてください。それがこれからの音楽教育を変革する力になるでしょう。
横浜にお住いのKIさんより
コメントありがとうございました